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ヴェルサスキターーーーー!!
26 . April
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18 . February
小説第2弾・・・!

やっと小説書いた!
今回は、前回のフリオニールとの会話後のお話です。


スコール×ウォーリア


スコールの突っ込み入りつつ、最後やたらとシリアス。
あと長い。

突発的に書いたものなのでいろいろおかしいですが、よかったら読んでやってください。


世界の片隅で あなたと共に咲ける 絆深い愛の花



「スコールはどんな花が好きだ?」

突拍子もなく、いきなり聞かれた質問に顔を上げる。
視線の先にいるのは「花」の事など語りそうにない人物、ウォーリア。

「何だ、いきなり・・・」

聞かれそうにもない事を聞いてきそうにもない人物がしてきたため、余計に返答に困る。

「さっき、フリオニールと夢について話していたんだ。私はこの戦いを終わらせることしかなかった・・・そしたら彼が、花を育ててみるのはどうだと提案してくれた」
(それでなんで俺に聞くんだ・・・ティナとかの方が詳しいだろ・・・)

心の中で突っ込みつつ、いつものように素っ気なく。
「花はよく知らない」
そう答えると、スコールの横に肩を並べる。
「スコールだけどうしても分からないんだ・・・」
と、腕組みをして考え出すウォーリア。
(俺にはあんたの言ってることのほうが分からない・・・)
横にいるスコールは少々呆れ顔。

「帰ったら、皆に似た花を育てようと決めたんだ」
(・・・皆に似た花・・・?)
心の中で返答しているスコール。
「私も花はよく知らないが、皆に似た色の花を育てようと思っている」
(・・・色ね・・・)
「例えば・・・ティーダだったら太陽のような花・・・ティナだったら白くて小さい可愛らしい花・・・」
黙って聞いているスコールの横で、皆に似た花を挙げていく。
「・・・けど、どうしてもスコールだけ分からない」
(クラウドは分かったのにか・・・?)
「黒い花じゃなと思うし・・・かと言って明るい色の花に当てはまらない」
(当てはまらなくて悪かったな・・・!)
表情は変わらないものの、ウォーリアの言葉ひとつひとつ心の中では返し続けるスコール。
「なら、スコールの好きな花は何かと思って聞いてみた」
「花に興味はないし、知らないと言っただろう・・・」
吐き捨てるように言って、スコールはウォーリアから離れようとした。

嫌いだからじゃない。
何故だか突然、不安になっただけ。

(記憶のないあんたに、帰る場所があるのか・・・?)
「・・・スコール・・・」
後ろから寂しげに呼んでくる声。
(家とか、家族とか、仲間とか・・・あるのか・・・?)
言葉にして聞いたら彼はどんな顔をするだろう。

(こんなに素っ気なくしてどうするんだ)
上手く答えられないと、こうして逃げるように離れようとする。
ウォーリア自身もきっと不安に感じているだろう事を、自分は避けようとする。気の聞くことも言ってあげれないまま。
言ってどうする。言ってウォーリアが救われるのか。そんなことない。

(・・・だから俺はいつも何も言ってやれないんだ。余計なことを言って傷つけたら・・・一緒に生きてやるなんて軽々しく言えない)


ねぇ、スコール。


「心配しなくても、私はどこかで生きていくよ・・・」


まるでスコールの心の声が聞こえているかのような言葉を返したウォーリア。
スコールは思わずウォーリアを振り返った。

「帰っても・・・ひとりかもしれない。だから皆に似た花を育てていつも一緒にいたい・・・」

「ひとりでも欠けちゃいけないんだ・・・スコールも大切な仲間だから」

その言葉に、スコールの胸が少し痛んだ。
世界に平和が来て、皆が幸せになって、自分達も帰るべき場所に帰って、温かい日々に包まれて。

なのに、この戦士は記憶のないまま広い世界で、たったひとりで生きていく。
それはまるで人の形をした光そのもの。
世界に眩しい光を降り注ぐ。
人々はその光と共に生きるのに、その正体を知らないで。

「・・・すまなかった。知らない事をしつこく聞いても答えられないのは私も同じなのにな・・・さ、そろそろ行かないと」
ウォーリアはそう言って、先にいる皆のもとへ向かおうと歩き出す。
スコールは横を通り過ぎていくウォーリアに、何か言葉をかけようと必死で言葉を探す。

(・・・ここで言わないと・・・もう、言えない気がする)

手を。
行ってしまう前にその手を取る。

「・・・ひとりも・・・」
「・・・スコール?」
「・・・ひとりも欠けたら駄目なら、あんたに似た花はないのか?」
「え・・・?」
「俺達は10人だ。あんたも入れて。あんたに似た花もなきゃ意味ない・・・」
「私に似た花・・・か・・・そういえば考えてなかったな・・・」
「だったらあんたと同じ花にしろ」
「・・・?」

「俺は、あんたと同じ花でいい。一緒に・・・咲いていられる・・・」

ひとりじゃない。
2人で一緒に咲いてたら、どんな時もあんたをひとりにしない。

「・・・スコール」

(・・・何言ってるんだ俺は・・・)

「・・・ありがとう・・・」

そう言って、いったん離れた手は再びスコールの手を温かく包み込む。
初めて見たその穏やかな表情に暫し見入る。
眩しいだけかと思っていた光の、なんて優しい木漏れ日のよう。

「綺麗に咲かせるよ。みんな、みんな・・・」

真っ直ぐな空色の瞳。

(ああ・・・なんだ・・・)

同じ花でいい。そう言ってよかったのだとスコールは安心する。

だって。

(・・・同じだ。俺の瞳と・・・)



光を浴びて、風に身を任せそよぐ

世界の片隅で寄り添って咲く

青い 青い 花



******

すいませんすいません。
夢を見すぎた私、いつものこと・・・。

フリオニールとの会話後なんですが、私自身気になっちゃって。
思い切って文字にしてみました。

シリアスになったなー。
シリアス好きなんで・・・。

こんな長いの読んでくださって有り難う御座いました。

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