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ヴェルサスキターーーーー!!
07 . April
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19 . March
超マイナーかと思われますが。

FF13・スノウ×ロッシュ小説。
ほのぼの。
×というよりは+に近い…か。

コクーンが平和に続いている設定で、スノウとロッシュが仲良し。
リグがいろいろ知ってる。
ロッシュとナバートはあんまり仲良くない設定になってます。

いろいろ捏造し過ぎてますが、宜しければどうぞ。








そんな君がほっとけない。





「なぁ、いいだろ?」
「まだ駄目だ」
「いいだろ?少しだけ。な?我慢できねぇ」
「駄目だ。…あっ、こらッ…!」

「おっ!美味い!さすがロッシュ、オレの目に狂いはなかったな!!」
横から割りこんで料理をつまみ食いしたスノウは嬉しそうに言った。
「…まったく…我慢くらいできないのか?大体、なぜ私が君の昼食を作らなくてはいけないんだ…」
溜め息交じりに言うロッシュは呆れながらもてきぱきと料理を作り続ける。
「だってさ、この時間レブロは忙しすぎて俺の分作ってる暇ないからセラに作ってもらえって言われて、セラの所行けば勉強で忙しいって義姉さんにつまみ出されるし…」
「だからと言って何故私の所に…それに、なんで家を知ってるんだ君は…」
「ああ、家の場所はリグディに聞いたらすぐ教えてくれた。今日は非番だしどーせ家にこもってるはずだから行ってみればって。ほら、ひとりで食うのも寂しいし」
(やってくれたな大尉!日頃の腹いせか!?)
ムッとしながらサクサクっと材料を切る。
「ロッシュはひとり暮らしが長いから料理上手そうだと思ってさー」
失礼な。と、心の中で思うだけで言いはしなかった。
「君も大人なのだし、簡単なものくらい作ってみようという気はないのか?」
「あー、無理。俺、料理って全然できねー」
そう言いながらまた料理に手を伸ばそうとしてロッシュに手を叩かれた。
「つまみ食いばかりしない。ほら、テーブルに運んで」
しぶしぶ料理を運ぶスノウ。

軍の中佐という立場に見合った広々とした部屋。
ただ、やけに広すぎると思うのは必要最低限の家具くらいしか物がないからか。
日頃から毎日家に帰れるわけではないらしい。
「ほら、飲み物」
「お、サンキュ」
なんだかんだ言いながらも結局、面倒見の良さが出て、あれこれスノウに尽くしてしまっている。
大きな身体がひとり分で足りるわけもないだろうと何品も作った。テーブルに沢山並べられた皿に次々手を伸ばすスノウは子供のように食べている。
そんな姿を眺めていると、呆れた気持ちもどこかへ吹き飛んでしまった。
「それだけ食べれば大きくなるわけだ…」
「ん?何か言ったか?食わないのかロッシュ、全部食べちまうぞー?」
食べるのに夢中なスノウ。
「本当に、まだまだ子供だ」
「そんなにガキじゃねーよ。俺、もうすぐで結婚するし」
「私から見れば子供だ」
ヒョイっと、スノウが食べようとした料理を奪った。
「あっ!俺が食おうと思ってたのにっ!」
「私が作った物を一口も食べさせない気か、君は」
「ロッシュさ結婚しねーの?」
突拍子もなく話を逸らすのも子供っぽい。
「そんな相手はいない」
「そうなのか?あ、あのナバートっていう女の人は?」
「よしてくれ、私がもたない」
「何だよそれ、おっかねぇの?」
「…それもあるが、私の事自体嫌いだろうな」
そういう人だともくもく食べながら話すロッシュ。
「でもさ、子供好きそーだよなロッシュって」
「子供は好きさ。でなきゃ君にこうして昼食など作るものか」
「だーから、ガキじゃねーって!」
ムスッとしてスノウが言う。
怒り方がまた子供過ぎてロッシュは笑った。そんなロッシュを見てスノウも笑った。

(なんだ。ちゃんと笑えるじゃん)
真面目で普段から笑うことの少ないロッシュの笑顔は何だか貴重にも思えた。

食べ終わると、ロッシュは手際良く片付け始める。
食べさせてもらった礼に皿でも洗おうかと言ったが即答で断られた。
「割ったら困る」
「何かさ、それ皆に言われるんだよなー、俺そんなに不器用に見られてるのかー?」
あーあ。と、ソファに寝転がる。
「ゆっくりしていけばいいさ。ただし、机のものは触らないでくれ。大事な書類がある」
はいはい。と適当に返事をするスノウ。触るどころか興味もないらしい。
キッチンからする水の音や食器のカチャカチャと鳴る音。腹も満たされて窓から差し込む心地よい陽射しについうとうとしてしまう。大きめのフカフカしたソファが更に眠気を誘ってくる。こうなると睡魔には勝てない。
スノウはそのまま寝入ってしまった。



「スノウ君、何か飲むかい?」
ロッシュが戻るとスノウはおとなしく眠っていた。
「…やれやれ、大きな子供だ…」
ロッシュはブランケットを持ってきてスノウにかけてやった。どこまでも手のかかる子供だとすやすや眠るスノウを小突いた。
「む―…」
と呻るが、どうやらこれはしばらく起きそうにもない。
「そんな君が放っておけない私は親馬鹿だな…」
癖のある白っぽい髪を撫でて、ロッシュはふっと笑った。


***


初めてなスノヤグ。
ロッシュって料理上手そうだなって。
公式ではスノウが面倒見がいいとありますけど、ロッシュはさらに上をいくのでは…という事で、こんなお話に。

実はこれの前に長編を書いてましたが、こちらを先にUPしました。
というのも、長編がスノウとロッシュの過去の話でして…。これよりさらに捏造だの妄想だのがひどいので試しにこっちを先にしました。

スノヤグ好きさんがどれくらいいるのかドキドキ。
様子見させてください…。

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