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ヴェルサスキターーーーー!!
25 . November
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16 . October
突発小説でも久々に…。

キング×ナイン。
とある夏の日の任務にて。
キングとナインの2人で任務完了後の話。

大した絡みはありません。任務後の子供(ナイン)の相手をするキング。
ちょいシリアスになってみたり…。

















「大した任務じゃなかったなぁ、0組なら楽勝だっての!」
いつものように、得意気になるナイン。
真っ先に敵陣に飛び込む勇気は認めるが、時たま前しか見えておらず後ろががらあきなのが目につく。そんなナインをしっかり後ろからサポートするのがキングの役割のようにもなっていた。そんなことを知ってか知らずか、当の本人は意気揚々としている。
文句一つ漏らさずに静かに後ろに居るのもいつものことだ。
「なぁ」
突然、振り向くナインと目が合う。
「その銃、今度俺にも撃たせてくんねぇ?」
何を言い出すのかと思えば他人の武器が気になりだしたらしい。
「いきなり何なんだ…?」
「いやさ、さっき戦ってた時見てたらかっこよかったし」
かっこいい。ただそれだけの理由。まるで子供だ。
「玩具じゃないんだ。それに、撃ちたかったら武器屋にでも行って買ってこい」
「キングの銃がいいんだよ!な、持つだけでもいいだろ?ちょっと貸せよ」
本当に玩具を前にした子供のようにはしゃぎだす。
「駄目だ」
その一言で突き放すと、ちぇーっと駄々をこねるナイン。
「いろんな武器扱えたら便利じゃねーか」
「そうやって戦う奴もいるが、お前は槍に止めておけ」
「なんでだよ」
「誰がお前の背中を守る」
「…は?」
ナインは首を傾げてぽかんとしてる。
「やっぱり、馬鹿には分からないか」
「ばっ、馬鹿で悪かったなコラァ!」
怒りだす姿もまた子供だ。
「とりあえず、ひとりであまり前に行きすぎるな。俺が見えるところに居ろ」
いつからこんな心配症になったんだか。
全部こいつの所為だと言い聞かせる。
「んだよ、それ…いつも居るじゃねーか」
どことなくずれていて空気の読めないところもいつものことだ。
だが、それが今のナインの精一杯の表現の仕方なのかもしれないが。
「…それをいつも心がけておけ」
そう言って、引き寄せた。
「お前なら、忘れられない記憶が作れそうだからな…」
「…!?」
遠まわしに言ったこの言葉がどこまで届いているかは分からない。
それでも、勘は鋭いから気づくだろう。
顔は見えなかったが、その眼は何かに気づいていたはずだ。

「…キングになら、守られても悪くねーかもな」

そんな言葉が耳元で聞こえた気がした。



◆◇◆◇◆



ナインがピュアで子供な所を書きたいのに結構難しい。
キングの銃に興味を示すというのは前々からどこかで書きたかったんですが。
結局こんなところで使ってしまった。

失うまでにできる事、してもらえる事…でしょうか。
死んだ人のことを忘れてしまうという事で。なんかそれと2人をリンクさせると凄く切なくなるー。いや、この2人に限ったわけではないのですが。まだゲームやる前ではここまでが限界です。ゲームやれば、もうちょっとシリアスにできるはず…!保証はしませんが。なにせ突発なんで。

あー、あとー。夏じゃなくてもよかったなってゆーのは突っ込まないでください(笑)

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